
#フィッシング詐欺
#クレジットカード
#個人情報搾取
実際に起きたネット詐欺の被害事例を通じて、身近に潜む様々なネット詐欺に備えましょう。
実体験エピソード
性別・年代
女性・30代
経緯・内容
カード会社から「パスワード情報更新のお知らせ」というメールが届き、その時少し考え事をしていたこともあり、特に疑わずに記載されたURLをクリックしてログインしてしまいました。しかし、よく見るとサイト内の一部が中国語の字体で表示されており、読めない箇所があることに気づきました。嫌な予感がして、急いでカード会社に連絡を入れてカードを停止してもらいました。案の定フィッシング詐欺サイトでした。
オペレーターの方から、「弊社からは必ずいつも同じメールアドレスから連絡しますので、次回は注意してみてくださいね」と優しく言ってもらい、ようやく安心することができました。幸い、今回のケースでは不正利用の被害はありませんでしたが、「もし知らずにそのままにしていたら…」と考えるとゾッとします。今後は考え事をしながらログインせず、きちんとメールの内容を確認しようと心に決めました。
森教授のコメント
今回はサイト内の字体の不自然さに気づいて詐欺と判断できたのは非常に良い対応でした。
しかし近年はAI技術の進展により、字体や文体の不自然さがほとんど見られない巧妙なフィッシングメールも増加しています。そのため、見た目だけでは判別が難しくなってきており、ますます慎重な対応が求められます。
報告者の方がおっしゃるように、メールに記載されたURLをすぐにクリックせず、内容や送信元をよく確認したうえで行動する習慣が、被害防止には欠かせません。
情報源
引⽤元‧BBSS社によるアンケート募集
2024年9月~10月末実施
詐欺に遭ってしまったら
確認事項
●カード会社への迅速な連絡と利用停止
フィッシング詐欺に気付いたら、すぐにカード会社に連絡し、カードの利用停止や再発行、パスワードの変更など必要な手続きを行います。今回のケースのように、カード会社のオペレーターに相談することで、不正利用の防止や補償の案内を受けられます。
●パスワードやIDの変更
フィッシングサイトでIDやパスワードを入力してしまった場合は、同じIDやパスワードを使い回している他のサービスも含めて、速やかにすべて変更します。
詐欺被害予防・対策
対策・予防
緊急性を強調するメールのリンクには安易にアクセスしないようにしましょう。不安な場合はアプリや公式サイトから確認を行うことが重要です。
利用明細のこまめな確認
身に覚えのない利用がないか、カードの利用明細を定期的に確認します。万が一、不審な利用があれば、すぐにカード会社に追加連絡を行いましょう。
このページを監修した人

森 達哉
早稲田大学 理工学術院 教授
「令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)」受賞
NICTサイバーセキュリティ研究所 招へい専門員
出典:ネット詐欺総研
パスワード情報更新のお知らせのメールを開いてみると