「あなたの口座が犯罪に使われています。」
「あなたの携帯電話が不正に契約された。」
もし警察官にこう言われたら、誰もが驚いてしまいますよね。
ところが最近、警察官になりすました人物からこのような電話がかかってくるニセ警察詐欺が急増しています。犯人は、まるであなたが犯罪に巻き込まれているかのように見せかけ、不安をあおり、現金をだまし取るのです。
本記事では、ニセ警察詐欺の最新手口と、被害に遭わないための対策をご紹介します。
それってホントに警察官?急増するニセ警察詐欺とは?
警察官を名乗る人物が調査名目などで金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害が、近年急増しています。
2025年の認知件数は7月までに5,757件、被害額も481.9億円にのぼり、特殊詐欺全体の被害額に占める割合は66.7%に達しています。
さらに注目すべきは、被害が若者に広がっている点です。2025年7月の認知件数では30代が1,185件で最多、次いで20代が1,027件と、この二つの世代で全体の約4割を占めています。SNSやビデオ通話を使って偽の警察手帳や逮捕状を提示するなど、オンラインに慣れた世代でも見破りにくい手口が横行しているのです。
こうした状況の中、恐怖や不安、焦りといった感情に支配され、冷静な判断を奪われるケースは後を絶ちません。では、犯人たちはどのようにして人々を追い込み、金銭をだまし取っているのでしょうか。
【パターン1】ディープフェイクを悪用する手口

ビデオ通話の画面で偽の制服姿や警察手帳を見せ、あたかも本物の警察官のように見せかける手口はこれまでも確認されていました。最近はこれに加えて、生成AIによるディープフェイク技術を悪用し、顔を加工したり、別人になりすましたりするケースが確認されています。近年は、本物と見間違うほどの精巧な合成映像を簡単に制作できるツールが広まり、特別な知識がなくても利用できるようになったことで、詐欺に悪用されています。こうした映像や音声は巧妙に作られており、一見しただけでは真偽を見抜くことは困難です。技術の進歩によって、「画面で見たものを鵜呑みにする」こと自体が大きなリスクとなっています。
【パターン2】性的な被害を伴う手口

現金をだましとられるだけでなく、性的な被害に発展するケースも確認されています。ビデオ通話に誘導され、「身体検査をしなければならない」「タトゥーが入っているか確認する」などと告げられて裸になるよう要求され、その映像を撮影されたうえで「録画している」「全国にばらまく」と脅迫されるのです。さらに「24時間監視する必要がある」などと伝えられ、トイレや入浴中もビデオ通話を継続させられる被害も確認されています。こうした手口は、金銭的損失にとどまらず、精神的なダメージを与える極めて悪質なものです。
【パターン3】偽のWebサイトに誘導される手口
被害者を偽のWebサイトにアクセスさせる手口も確認されています。リンク先は「警視庁」などの実在する組織名を掲げており、被害者がニセ警察官から指示された番号をWebサイトに入力すると、偽物の逮捕状が表示され、本物の捜査が進んでいるように信じ込ませる仕組みです。また、「交通違反の反則金が未納」といったメールから偽サイトへ誘導し、クレジットカード情報を入力させる手口もあります。偽サイトは、正規の機関を装って巧妙に作られているため、見抜くのは困難です。こうした偽サイト型の詐欺も、ニセ警察詐欺の新たな特徴のひとつとなっています。
ニセ警察詐欺を見破るポイント

もしあなたが警察官を名乗る人物からの電話を受けてしまったらー。
少しでも不安を感じたときは、次のチェックポイントを思い出してください。
□ 「あなたは調査対象です」などと告げられた
□ メッセージアプリやSNSでの連絡を求められた
□ 警察手帳や逮捕状の画像を送ってきた
□ ビデオ通話を強要してきた
ひとつでも当てはまるなら、それはニセ警察詐欺の可能性があります。
怪しいと思ったらすぐに通話を切り、
■ 最寄りの警察署に直接相談する
■ 警察相談専用電話(#9110)にかける
決して一人で抱え込まず、必ず誰かに相談しましょう。
さらに、スマートフォンや固定電話向けに、迷惑電話を自動で検出・警告・拒否などができるサービスがあります。あらかじめ導入しておくことで、被害のリスクを大きく減らすことができます。
<参考資料>
■警察庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ「令和7年7月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
■警察庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ「ニセ警察詐欺に注意!#ニセ警察詐欺」
毎日使うスマホにニセ警察詐欺対策を

ニセ警察詐欺を防ぐには、まず犯人と接点を持たないことが重要です。不審な国際電話に出ないなどの工夫が必要ですが、最近は警察署の番号に似せて末尾を「0110」に偽装した電話番号が表示される手口も増えており、自分だけで判断するのは難しくなっています。
セキュリティOneの「迷惑電話チェック」は、独自の迷惑情報データベースを活用し、不審な電話を自動で検知します。危険な可能性がある電話には警告を表示し、着信拒否の設定も可能です。
着信時だけでなく、ユーザーが危険な番号に発信しようとしたときも警告するため、「うっかり電話してしまった」という事態を防ぎます。
また、架空請求やフィッシング詐欺のSMSについても、セキュリティOneの「迷惑メッセージチェック」が自動で検知し、 iPhoneでは迷惑メッセージとして自動振り分け、Androidでは警告表示で注意を促します。
対策アプリを活用し、安全で快適なスマホライフを実現しましょう。
出典:特殊詐欺情報局 by トビラシステムズ
https://note.com/tobila/n/nbf4a6972ea27
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