特殊詐欺や強盗などの犯罪が多発しています。犯罪が発生する前にはその「予兆」として、不審な電話や訪問などが発生する場合があります。むやみに対応すると、被害に巻き込まれるリスクが高くなってしまうかもしれません。日頃からできる対策・防犯を行い、犯罪のリスクを回避しましょう。
特殊詐欺や強盗が多発、闇バイトも問題に
特殊詐欺や強盗などの被害が連日ニュースになっています。警察庁の発表では、2024年1月〜9月の特殊詐欺被害額は約411億円で、すでに前年同期を100億円も上回る状況です。また、強盗の被害も激化しており、深刻な事態になっています。
昨今はSNSなどで犯罪の実行役を集める、いわゆる「闇バイト」も大きな問題となっています。「高額バイト」「即日即金」「ホワイト案件」などの名目でSNSや求人サイトで高報酬の仕事として募集されていますが、実際は特殊詐欺の受け子、出し子、かけ子、違法な物品の運び役、さらには強盗の実行役として集められ、犯罪に加担させられます。このような事態も、犯罪の多発の要因の一つとなっています。
犯罪の予兆?注意したい不審な電話や訪問
犯罪が発生する前には、その予兆として不審な電話や訪問が発生する場合があります。犯罪にあうリスクを減らすため、日頃から注意したいシーンを確認しましょう。
個人情報を聞き出す電話に注意

犯罪の入り口になりやすいのが、電話です。警察庁の調査では、特殊詐欺被害の99%が電話から始まるというデータもあるほど。オレオレ詐欺や還付金詐欺などの電話にはもちろん注意が必要ですが、資産状況や在宅状況などを聞き出そうとする予兆電話、いわゆる「アポ電」にも注意しましょう。
犯行グループは、特殊詐欺や強盗などの犯行の準備段階で、役所の職員や事業者になりすまし、ターゲットの情報を収集している可能性があります。
最近は「アンケート」と称して個人情報を聞き出す不審な自動音声ガイダンスの電話も発生しています。このような電話も、むやみに対応するのは危険です。
【予兆電話や不審なアンケートの質問例】
・ 資産や年収はいくらか
・ 年齢は何歳か、高齢世帯か
・ 同居家族はいるか、一人暮らしか
・ 在宅状況、留守にする時間帯
・ 家に現金はいくらあるか
・ 家は一戸建てかマンションか
・ 月の電気代はいくらか
突然の訪問、点検や工事に注意

犯行グループは、ターゲットの生活状況を調べる目的で接触してくる場合もあります。特に、自宅に突然訪問してくる業者には注意が必要です。
【こんな訪問に注意!】
・ 不用品買い取り業者を名乗る人物が来訪し、家に貴金属や宝石がないか聞いてきた
・ 水道局の職員を名乗る人物が来訪し、「水道局から依頼されて水道管の調査に来た」と言ってきた
・ リフォーム業者を名乗る人物が来訪し、「屋根瓦がずれているので点検してあげる」と言ってきた
・ ガス業者を名乗る人物が来訪し、「ガス器具の点検をする」と言ってきた
・ 工事業者を名乗る人物が来訪し、「近くで工事をする」と言い、家を留守にする時間帯を聞かれた
このように、公的機関の職員や業者を名乗る突然の訪問者には要注意です。調査や点検など、様々な口実をつけて家の中に入ろうとしてくる場合があります。また、資産状況、家族構成や在宅状況などを聞き出そうとしてくる場合もあります。
犯罪対策【3つ】のポイント
不審な電話や訪問に安易に対応しないでください。対策のポイントを確認し、被害にあうリスクを減らしましょう。
1.電話の相手に個人情報を教えない
電話で見知らぬ相手に個人情報を教えないでください。公的機関の職員や事業者を名乗ったり、調査やアンケートの名目で質問をしてきたりする場合がありますが、資産状況、家族構成、在宅時間などを安易に教えるのは危険です。特に、「お金」や「キャッシュカード」に関する話が出たら詐欺を疑い、電話を切りましょう。
少しでもあやしいと感じたら、相手の名前、所属先、部署名、電話番号などを聞いて一度電話を切り、改めて相手の所属先の問い合わせ窓口に事実確認を行うのも防犯の一つになります。少しでも不安や危険を感じたら、警察に相談してください。
自宅の固定電話に迷惑電話対策製品を導入し、詐欺や悪質営業などの迷惑電話を防止するのも効果的です。
2.突然の訪問には対応しない
突然訪問してきた業者に、安易に家の点検や調査をさせないようにしましょう。購入や修理などの契約を提案されても、すぐ契約しないようにしましょう。また、玄関から出てくるように相手に求められても、ドアを開けずにインターホン越しにきっぱりと断り、安易に家の中に入れないことも重要です。
不要な商品などを契約させられてしまった場合は、クーリング・オフができる場合もあります。必要に応じて、消費生活センターに相談しましょう。また、不審な様子や身の危険を感じた場合は、速やかに警察に相談してください。
3.対策アプリで防犯

詐欺の電話やアポ電に対応しないようあらかじめ遮断しておくのも、被害のリスクを減らすための手段の一つです。
セキュリティOneの「迷惑電話チェック」では、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、特殊詐欺の電話や営業・勧誘などの迷惑電話を発着信時に警告・拒否します。迷惑電話に出る必要がなく、安心して電話を利用できます。
また、フィッシング詐欺や架空請求被害の入り口になりやすいSMSの対策機能も搭載。迷惑SMSの受信時に自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)を行います。
日頃の対策に加えて、自動で危険を遮断する対策アプリを活用し、より強固な防犯をしましょう。
出典:特殊詐欺情報局 by トビラシステムズ
https://note.com/tobila/n/n4279d5408f45
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