「スマホを使ったアルバイトをしませんか」「日給5万円」

このような内容のSMSを受け取ったことはありませんか？
一見、簡単で割のいいアルバイトの勧誘に見えますが... 応募すると犯罪に巻き込まれる危険性が！
今回は、最近増加中のアルバイト勧誘に関する不審なSMSについて、注意点や対策をご紹介します。

不審なアルバイト勧誘SMSが増加中

迷惑電話・SMS対策サービスを提供するトビラシステムズの調査によると、2024年11月ごろから、アルバイト勧誘に関する不審なSMSの増加が確認されています。
実際に発生している、アルバイトの勧誘に関する不審なSMSやメッセージの例をご紹介します。  

いずれも、「スマホを使った仕事」「日給5万円」など、簡単な仕事で高額な報酬が得られるアルバイトの案内のように見えます。さらに詳しい情報を得るためにはSMSに返信するよう求めたり、メッセージに記載されたLINEのIDを追加するよう求めたりするなどの内容になっています。
しかし、このようなSMSやメッセージに反応すると、その後、詐欺などの犯罪に巻き込まれてしまう危険性があります。

不審なアルバイト勧誘から起こりうる３つの危険

不審なアルバイト勧誘のSMSやメッセージに返信したり、LINEを追加してやりとりをしたりすると、その後どんな危険性があるでしょうか。考えられる3つの危険をご紹介します。

【ケース1】副業・タスク詐欺の危険

「スマホで簡単な作業（タスク）をするだけで稼げる」などの名目で、副業やアルバイトを勧誘し、やりとりを重ねる中で金銭をだまし取る「タスク詐欺」の被害に巻き込まれる可能性があります。

「タスク詐欺」では、LINEなどのメッセージアプリで「動画を見るだけ」「スクリーンショットを撮るだけ」などの簡単なタスクが紹介され、実行すると、最初はターゲットを信じ込ませるために少額の報酬が振り込まれる場合があります。しかし、その後「もっと高額な報酬が得られるタスクがある」「参加するためには送金が必要」などの名目で、指定の口座に金銭を振り込ませるケースがあります。また、専用のアプリやサイトに登録を求められ、画面上では報酬が増えているように見せかけて、実際は報酬が発生していない場合もあります。

やり取りを続けるうちに、「タスクに失敗しているので処理費用が必要」「報酬を引き出すために手数料が必要」など様々な理由をつけて、次々と金銭を振り込ませるケースもあります。
見知らぬ相手からメッセージアプリで金銭の振り込みを求められた場合は、詐欺を疑い、対応しないでください。

【ケース2】闇バイトの危険

アルバイトを勧誘する不審なSMSやメッセージに返信すると、そこから犯罪の実行役を勧誘する「闇バイト」につながる可能性があります。メッセージアプリ上で見知らぬ相手から個人情報を聞き出されたり、身分証明証の提示を求められたりした場合は、相手に情報を与えないでください。万が一、個人情報を教えてしまったり、「闇バイト」に勧誘されて身の危険を感じたりした場合は、速やかに警察に相談してください。

【ケース3】特殊詐欺被害の危険

特殊詐欺などの犯行グループは、迷惑SMSを不特定多数の人に対して大量にばらまいています。このような迷惑SMSに反応してしまうと、その電話番号が現在使われていることが犯行グループに伝わってしまう可能性があります。また、送信元の番号に電話をかけたり、メッセージのやり取りをしたりすると、詐欺にだまされやすい“ターゲット”として犯行グループに狙われやすくなり、その後特殊詐欺などの犯罪に巻き込まれるリスクが高くなる恐れがあります。心当たりのない電話やSMSにむやみに反応しないことで、特殊詐欺のリスクから身を守りましょう。

不審なSMSを自動で検知し遮断！

不審なアルバイト勧誘をはじめ、SMSをきっかけとした特殊詐欺やフィッシング詐欺など、様々な犯罪が発生しています。トビラシステムズの迷惑情報データベースをもとに、詐欺などのSMSを自動で検知しフィルタリングするセキュリティOneの「迷惑メッセージチェック」を活用することで、受信時に警告表示（Android）や迷惑フォルダ振り分け（iPhone）が行えます。

また、「迷惑電話チェック」では特殊詐欺や予兆電話（アポ電）、悪質商法やしつこい営業電話なども、発着信時に自動で検知し警告・拒否ができるため、より安心して電話を利用することができます。

日頃の対策に加えて迷惑電話・SMS対策アプリを活用し、防犯を強化しましょう。